いつものように2人、俺の部屋にいて

事の発端は確か、ほんの些細な言い合いで

それもいつものことで

理由は、と訊かれれば

・・・・・・・タイミングの悪さだろ。












■ 黙って。感じて。 ■












「だからっ、いい加減モヤシって呼ぶのやめてもらえませんか?」

「あ?無理だな」

「何でですか!?」


そうあれは、いつもの言い合い。
名前で呼べとこいつが言って、俺が嫌だと言い続けていた。






「もう僕が教団に来て1ヶ月なんてとっくに過ぎてるんですよ!?」

「覚えてやるとは言ったが、呼んでやるなんて言った覚えはねぇな」

「・・・・・っ」




いい加減、この言い合いにも飽きてきた頃だった。
ベッドに沈めて終わらせよう、と思い始めた頃だった。















「なら何か、勝負しましょう」

「勝負だと?」

「僕が勝ったら、カンダは僕を名前で呼ぶ。負けたら今のままで良いですから」


そんな時に、お前が言うから

だから悪いのは俺じゃねぇ







「・・・いいだろう、勝負の内容は何でもいいんだろ?」


こいつに以前指摘された、挑発するような目で見下す。



「もちろんです」

そんな俺の表情に少し焦ったのだろうが、
それを俺に気付かれないように平気な顔をする。







その余裕がいつまで続くか・・・・・









どさっ

「・・・・・・・っ!?」


唐突にベッドに押し倒すと、背を強く打ったのか苦い顔をして
俺の意図が読めないらしく、「何をする気?」と目が訴えている。







そんなの決まってる。









「声を出したら負けだ」









馬乗りになって、低い声で告げてやれば



な?

全てを理解したお前が悪いんだ。




































「・・・・・っは・・っ・・・・・ん・・」












下唇を噛締めて、必死で声を出すまいとする。
でもそれじゃ俺を煽る結果にしかならないことに、こいつは気付いていない。




耳にしつこく舌を這わせて、時折そっと噛む。


かぷ、




「・・っ!!・・・・っん・・・・・はっ・・んぅ・・・・・・」




「危ないぜ」



「んんっ・・・・・・・」



耳元で囁かれると、熱い息までもが全身に痺れるような刺激を与える。
弱いところを集中的に攻められて、噛み過ぎた唇にうっすらと血が滲んだ。














そこにほんの一瞬自分のそれを付けてから、神田はアレンの下肢に手を伸ばした。






びくっ


触れた瞬間身体を大きく震わせる。
先端をそっと弄ぶと、どんどんと質量を増していく。










「・・・・・・・・ッん、・・んっは・・・・・っ」




アレンは涙でいっぱいになった瞳をぎゅっと瞑って
狂ったように頭を振り、必死でこの快楽を逃そうとしている。




















その行為がどんな結果を引き起こすか、何故こいつはわからなのか。
煽るだけ。
俺を欲情させるだけ。


同じ男ならわかりそうなものなのに。


・・・・・・・・・・・・経験が浅いわけでもないだろうに。





















「淫乱だな」



そんな自分の考えを切り捨てるように、冷たく言い放った。




「っんぅ・・・・・・・・はっ・・ッ・・」




アレンの方は、それが否定の意なのか違う意味でか
シーツに涙のシミを作りながら、ふるふると頭を振るばかり。
















片手で胸の突起を摘んで、もう片方で自身を強く擦ってやると
耐え切れずに先走りが先端から溢れ出てくる。






「んぁ・・・・・・・ッん・・は、ぅ・・ッ」










もう限界だろ。







「イけよ」



そう言って、両手で一層激しく攻め立ててやれば








「・・ッ!!ぁ・・・あぁッ・・・・ゃ、ぁ・・んっ・・・・・・やぁッッ!!!」










勝負のことなんて一瞬で吹き飛んで
白濁を飛ばして、荒い呼吸を整えようともせずに
涙でいっぱいの瞳で見上げられた。











「・・・・・・・ちっ」






その表情があまりにも切なげで
罪悪感とは違う気がするけれど、何故かやるせなくなった。
















「・・カ、ダ・・・・・・ッは・・・・・・」



少し、ほんの少し呼吸が落ち着いた頃
上にいる神田を呼んで、うっすら微笑みをたたえたその表情で。












「・・ッ、・・・負けちゃいました・・ね」





その表情もやはりどこか切なげで
胸の辺りをチリチリさせた。








「てめぇは一生モヤシだ、つったろ」




「はは・・っ」












ただ

黙って、俺を感じていて欲しかっただけかもしれない

なんて

理由になんねぇだろ























-----------------------------------------

ついにやちまったです。
しかも途中かなり端折ってすみません
でも私めにこれ以上を望まないほうが貴女の為なのです。
よく耐えた自分、いや、神田。

2005/3/10











SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送